モンゴルは国内で消費する石油製品を100%輸入に頼っている。具体的には、石油製品はロシアから高額で輸入している。
そんなモンゴルで原油精製工場建設計画が進んでおり、数年後にはモンゴルは国内生産の燃料を使えるようになる。
モンゴル北部のヘンティー県のボル・ウォンドル村での原油精製工場の建設がモンゴル政府により決定され、原油精製工場と開発地からの原油輸送パイプ建設事業の計画が進められている。同工場は2020年の完成が予定されており、年間生産能力は250万トン、建設に必要とされる総投資額は16億ドルとなっている。
同工場では、近代技術を活用した自然にやさしい、ユーロ5基準を満たしたディーゼル燃料が生産される。原料となる原油はモンゴル数個の原油開発地の一つであるモンゴル東部のドルノド県のボル・オンドル村から輸送パイプで輸送することになっている。輸送パイプ敷設事業は工場建設事業と同時に進められる。
モンゴルは現在年間12億-15億ドルの燃料を輸入しており、同工場が稼動開始になれば、上記資金の国外流出が国内に留まることになる。
原油精製工場の稼動により、下記のベネフィットが期待されている。
- 国内総生産の伸びが15%増
- 産業分野の総生産額40%増、製造業の生産5倍増
- 国および地方予算への租税などの収入3億5千万ドル入庫
- 600人の職場確保
- 石油製品輸入の一国依存からの脱却、国家安全への寄与などでる。
情報元: モンゴル産業省
Written by: Nasa
Monbiz.【モンビズ】- モンゴルビジネス情報発信サイト