去年、モンゴル文部科学省が「研究機関組織下におけるスタート・アップ会社の設立に関する規則」を策定した。この制度の導入により、大学生、教師や学者等の知的財産を製品化し、市場に出す機会が創出された。
この制度の範疇、大学で拠点を置くスタート・アップ会社が多数設立されている。その一つは、医学大学の組織下でできたMON HP社である。この会社は、医学大学で設立された7番目のスタート・アップ会社になる。同社は、モンゴルで初めてヘリコバクテル検出キットを生産し、モンゴル国内の保健市場に供給している。スタート・アップ会社の売り上げの15%は所属大学に返還されるという。
創設者の話によると、この診断キットは彼女の10年間にわたる研究結果の成果物という。2014年にモンゴル国家規格MNS6843と著作権を取得したあとに、国際機関の評価を受け、保健省のキット生産特別許可を取得したという。
この診断キットのメリットは30分間でヘリコバクテルの検出ができるという点である。国際的に使われているこの種の診断キットは12-24時間後に検出結果が出されるという。
こういったスタート・アップ会社は、設立後の3年間において、法人税、付加価値税、原料・材料や機器にかかる関税の免除を受けられる他、調達業務の支援などの各種支援を受けられる。
Written by: Monbiz.【モンビズ】- モンゴルビジネス情報発信サイト