2016年7月15-16日、モンゴルの首都ウランバートル市で、第11回アジア欧州会合(ASEM)首脳会合が「ASEM20年:連結性を通じた未来のためのパートナーシップ」をテーマに開催され、成功裏に幕を閉じた。
同会合には、欧州とアジアの51ヶ国の首脳やハイレベルの代表者のほか、欧州理事会議長、欧州委員会委員長および東南アジア諸国連合(ASEAN)事務総長が出席した。詳しくは、11カ国の大統領、23カ国の首相や副首相、17カ国の閣僚や特別大使、その他約4,000人の関係者が出席した。ASEMの現場を世界中に伝えるために、世界各国から計700人の報道陣が集結した。モンゴルのエルベグドルジ大統領は首脳会合を主催し、議長を務めた。
今回の会合では、ASEM20周年記念を祝うとともに、次の10年に向けたASEMの歩みを描いた。
ASEM首脳会合を成功に導いたのは主催国の準備の徹底である。モンゴルは同会合開催に向けて18ヶ月もの間その準備に専念した。具体的には、サービス業務従事者620人、コーティネーター50人、通訳17人、ホテル従業員60人、ボランティア1,100人、警察・非常事態隊員500人、計4400人を対象に国内外で研修を行うなどし、様々な取り組みを実施した。
今回のASEM首脳会合開催費には約210億トゥグリグが費やされた。他方では、ホテル、飲食店、お土産など観光分野における収入はこれ相当のものだったという。
結果的には、今回のASEM首脳会合開催はモンゴルにとって政治的意義が一番大きかった。経済的メリットとしては、モンゴルの観光分野、特にコンベンションツーリズム(Convention Tourism)の発展に大きなステップをもたらした。
モンゴルにとって、次に開催されるその他の大きな国際イベントや催し事を開催する上で、今回のASEM首脳会合開催は大きな経験となった。
情報元: 第11回ASEM組織委員会HP
Written by: Nasa
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