先月、ロシアでサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムが開催された。
サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムは1997年から開催されており、新興国首脳が会談し、世界市場が直面している主な経済問題を議論する場となっている。
今年のフォーラムでのメインテーマの一つは石油、天然ガスなどの原料についてであった。ここで注目を引くのはロシアがモンゴルを通して中国でガスを供給することである。
モンゴルの主要石油輸入先である「ロスネフト」社との話し合いの結果、ロシアはモンゴルを通して中国へ石油を供給する実験を開始することになった。
次に、ロシアの「シブル」社もガスを供給したい旨をモンゴル側に提示した。この話し合いの下、モンゴル南の国境町であるザミーン・ウッドでガス引渡し・積載施設が建設されることになり、この事業は今年の秋から始まる予定である。ロシアの「ガズプロム」社もモンゴルを通して中国へガスを供給する要請を出している。
モンゴルの石油分野は隣国のロシアに頼っている。このフォーラムの結果、今までのロシアが握っていた力関係が変わり、モンゴルは自国に有利な契約を締結できる状況が備わった。最後に、モンゴルの狙いは長期で有利なトランジット輸送契約を結ぶことである。
情報元: モンゴル国石油庁
Written by: Nasa
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