モンゴルの首都ウランバートル市から南西約50キロメートルのところに建設中の新ウランバートル国際空港。
新空港の建設工事は2013年に着工したが、来年の完成に向けてその工事が急ピッチで進められている。
国際化の影響により、海外からの渡航者数が年々増えている。そのような背景であるにもかかわらず、既存のチンギスハーン国際空港はその立地や気象条件に大きく左右され、離着陸が一方向に限られるほか、航空機の離着陸も制限されていることから、新国際空港の建設が決まった。
この新空港の建設は、渡航者の受入拡大を可能にしてくれるほか、ひいてはモンゴル国の経済成長に大きく寄与すると大きな期待を寄せられている。
新ウランバートル国際空港の建設工事には、三菱商事株式会社、千代田化工建設株式会社、"Samsung C&T"、"MCS Property"社等が関わっている。空港建設事業には円借款・本邦技術活用条件(STEP)、つまり日本の技術と資金が活用されているほか、モンゴル政府予算資金も充当されている。
開港を来年に予定している同空港であるが、ついに空港旅客ターミナルや飛行場の建設工事が完了し、先日初の離着陸試験運転が行われた。
あと残っているのは航空機保管倉庫や、モンゴル政府の資金で施工されている3ビル/管理部ビル: 進歩状況96.9%、貨物輸送サービスビル:進歩状況89.4%、航空機保守整備ビル:進歩状況92.4%/の建設工事である。新空港とウランバートル市を結ぶ高速道路の建設工事も75%で進んでおり、来年4月開通の予定である。
そして、専門人材の確保やマネジメントの問題がクリアされれば、新空港は来年本格稼動開始になる。
情報元: モンゴル道路・輸送開発省
Written by: Nasa
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