モンゴル政府は、一部住宅を対象に、住宅ローンの年利を現行の8%から5%に引き下げる決定を出し、関連規則を発布した。
年利5%の住宅ローンの対象とされるのは、ダルハン市、エルデネット市、ウランバートル市のゲル団地再開発区域、ウランバートル市衛星区のバガノール区、バガハンガイ区、ナライフ区、ウランバートル市新開発居住地にある住宅である。また、この区域に位置する住宅につき年利8%の住宅ローンを組んだ者についても、年利5%への変更が適用される。予測では、約1万8千戸の家庭が年利8%の住宅ローンを年利5%に変更できる計算が出ている。
同規則の狙いは、ウランバートル市への一極集中の緩和、それによる同市の大気汚染改善、地方住民の住環境の改善、ひいては経済活動の活性化、職場の確保、輸出機会の増大である。
年利5%の住宅ローン第1フェーズは今月15日から一部銀行で実施されはじめた。
年利8%の住宅ローンが始まった2013年にはインフレは14%だった。経済減速が続く中、インフレは2016年2月現在2%へと激減している他、政策金利が引き下がったことなどを機に、特定の条件をつけた年利5%の住宅ローンの支給が可能となった。
上記以外の区域における住宅については年利8%の住宅ローンが継続的に維持されていく。
情報元: モンゴル閣僚広報室
Written by: Nasa
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