モンゴル北部のセレンゲ県のフデル村にあるトゥモゥルテイ鉱山*とダルハン市**のハンドガイト駅を結ぶ33.4キロの鉄道路線の敷設が先日完成し、その引渡式が今月3日に行われた。鉄道の引き渡しと共にその所有権が「モンゴル鉄道」国有会社へ移転された。
ダルハン製鉄工場への原料輸送は、今までトゥモゥルテイ鉱山から同工場のハンドガイト駅までトラックで行われていた。ダルハン製鉄工場に加えて、その敷地には新しい冶金工場建設プロジェクトが推進されている。原料調達量のさらなる増加の見込みから、同鉱山からの原料輸送手段を改善する必要性が生じた。
このようなにニーズを受けて、モンゴル政府は2014年に新鉄道建設プロジェクトの実施を決定した。その範疇、モンゴルのQMC社と経済発展省の間で利権協定が結ばれ、モンゴルの会社が鉄道建設を初めて施工することになった。鉄道は1年3ヶ月で完成したという。
同鉄道は3つのターミナルからなっており、最新技術が導入された総合施設となっている。同鉄道では今年は100万トンの鉄鉱石の輸送が見込まれており、今後はそれを800万~1千万トンにするという。
* 2億3千万トンの埋蔵量を有すると言われている同鉱山の所有権はダルハン製鉄工場がもっている。
** ダルハン市はモンゴル第2の都市で、工業都市と位置付けられている。この都市にはダルハン製鉄工場、セメント工場や毛皮加工工場などがある。
情報元: ダルハン製鉄工場広報部
Written by: Nasa
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