モンゴルの巨大金・銅鉱床のオユトルゴイプロジェクト。鉱山はモンゴルの南ゴビ県、中国との国境から北に80キロほど離れたゴビ砂漠に位置する。
モンゴルのオユトルゴイ鉱山の開発事業を手がけているのは英豪系鉱業大手リオ・ティント傘下のターコイズ・ヒル・リソーシズ社で、同鉱山の権益の66%を保有している。残りの権益はモンゴル政府にあり、運営はモンゴルのエルデネス・モンゴル社が行っている。
ターコイズ・ヒルは同鉱山価値の最大8割が地下事業と結びついていると見積もっている。リオ・ティントは2015年12月に地下事業のファイナンス取り付けに成功し、44億ドルの融資を世界大手金融機関から受けることが決まった。
リオ・ティントの発表では、2016年第1四半期のトルコイズ・ヒルの年商は4億2,270万米ドル、オユ・トルゴイ鉱山の銅生産キャパシティは17万5千-20万トンである。さらに、トルコイズ・ヒルは2016年に株主に対して53億米ドルの投資を行うと発表している。
リオ・ティントは、2016年5月7日に、オユ・トルゴイ地下事業の開始を最終決定した。地下事業にはなんと53億米ドルの投資がなされた。地下事業が始まることで下請け企業数が2倍になると予測されており、モンゴル経済への大きな寄与が期待されている。
地下鉱山の稼動開始は2020年とされており、2021年に地下鉱山初の製品を出荷する予定である。鉱山が2027年にフル稼働すれば、世界最大5銅鉱山の1つになるとされており、フル稼働時の銅生産キャパシティは50万トンとの予測だ。
情報元: ブルームバーグ
Written by: Nasa
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