モンゴル・ロシア・中国3国間の陸路トランジット輸送は2018年第3四半期から正式に開始されるとモンゴル国土交通省が先日報道した。
モンゴル・ロシア・中国3国間の陸路トランジット輸送についての話し合いはモンゴル・ロシア・中国経済回廊創設構想の範疇で行われている。モンゴル・ロシア・中国3国経済回廊創設に向けた行動計画案が今年6月にウズベキスタンの首都タシケントで行われた上海協力機構首脳会談で承認され、中国・モンゴル・ロシア間陸路トランジット輸送についても大筋合意がなされた。
3国間陸路トランジットに向けての準備はすでに始まっており、8月13-25日に陸路トランジット輸送テスト運転がされた。3国間陸路トランジット輸送の正式な運転開始は2018年に入ってからであり、正式な運転開始に向けた準備作業推進計画が策定された。具体的には、陸路トランジット輸送に使用される幹線道路の整備などである。
内陸国のモンゴルは中国・ロシア2大国の間に位置するため、3国間陸路トランジット輸送網が確立されば、アジア・ヨーロッパを繋ぐ国際物流センターの中心になることができる。結果、モンゴルの交通分野における収入が大幅に増えるほか、高輸送費に起因される製品・サービスの価格が下がることが可能になる。
国際的には、アジアと欧州を繋ぐ陸路輸送網が構築されれば、物品輸送期間が大幅に短縮されると期待されている。具体的には、現在海上輸送には50日間、鉄道輸送には25-30日間かかっている。陸路輸送網ができれば、輸送日数を10日間も短縮できると推定されている。これによる経済効果も大きいとされている。
情報元: モンゴル国土交通省
Written by: Nasa
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