モンゴル政府は、先月末モンゴル開発銀行の外貨建債券保有者等に、「Khuraldai」国債の株式交換公開買い付けを提案した。今回発行のモンゴル政府国債は、額面金額100$、利子8.75%、期間7年の総額6億$のものである。同国債相場は発行後108$まで一気に上昇を見せた。
KHURALDAI国債の決済が3月9日になされ、同国債が実質投資家等の保有対象となった。決済後、同国債の相場が107$まで下がり、今はこの水準で推移している。
今回の取引が成功したのは、モンゴル政府への信用が高まっていることの現れでもある。IFMなどの支援もあり、モンゴル政府が債務不履行から回避できたことが、モンゴル国の信用を上げる主要原因となった。結果、ここ数日トゥグルグ高ドル安が続いており、3月10日時点で1$=2464tgで推移している。
モンゴルは今回の債券償還をうまく乗り越えたが、半年後/9月9日/には同国債の初回利子を支払わなければならない。同国債は利子を半年毎に支払うという条件で発行されたからである。実質、モンゴル政府はKHURALDAI国債の利子支払いに半年毎に2,625万米ドルを支払うことになる。
モンゴル政府は国際証券市場でいくつかの国債を発行しており、うち総額5億米ドルのチンギス国債の償還期間が2018年1月ともう1年足らずだ。大蔵省の関係専門家によると、モンゴル政府はこの国債の返済方法について調査・計画中だということである。
情報元: Bloomberg tv Mongolia、モンゴル大蔵省
Written by: Nasa
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