モンゴルで石炭液化プロジェクトの実施が決まった。
同プロジェクトはモンゴルの「エルデネス・モンゴル」社と米国のPolaris Asset CorporationやWood group、ゼネラル・エレクトリック〔GE〕によって実施される。
投資額はなんと11億米ドル。プロジェクト開始までの期間は3年6ヶ月で、工場稼働想定期間30年。工場キャパシティは1日1万バレルの液体燃料生産で、製品は25%がガソリン、75%がデーゼル燃料、その他となっている。導入秘術はフィッシャー・トロプシュ法である。
石炭の埋蔵量が大きく、石油輸入に大きく左右されるモンゴルでは、石炭液化事業はニーズや条件から見て非常に合っている。それ故、同工場はモンゴル経済への貢献が大きいと期待されている。想定される経済効果は1年で2億6,950万米ドルである。燃料を完全輸入で賄っているモンゴルでは、物価がガソリン価格に大きく左右されており、工場の稼働により、モンゴル経済の安定化や国家安全にも貢献する。工場から出る副産品は再利用し、販売するという。
※「エルデネス・モンゴル」社はモンゴルの鉱山会社で、モンゴル最大の銅鉱山オユ・トルゴイの株式の34%を所有する他、モンゴルの4つの大型石炭鉱山の主要株主でもある。
情報元:「エルデネス・モンゴル」社HP
Written by: Nasa
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