タバン・トルゴイ炭鉱には豊富な石炭が埋蔵されているほか、ガスも豊富にあることが確定されている。このタバン・トルゴイ鉱山敷地で8月初頭に炭層ガス試験工場がオープンした。
この工場は、株式会社「エルデネスタバントルゴイ」、韓国国有企業「KOGAS」、「エルゲン」 社の共同プロジェクトにより実現した。試験工場の目的は、タバン・トルゴイ炭鉱の炭層メタンガスの基本調査を行い、経済効果を確定することである。試験工場は、1時間に50立方メートルのガスを生産できる生産能力だ。
工場稼動により、炭層メタンガスからエネルギー、熱を生産する新しい機会が生まれる。メタンガスは完全燃焼ガスで、98%燃焼する。そのため、匂いがなく、ススが出ない。効果の高い、自然にやさしいエコ燃料なのである。メタンガスは石炭より2.5倍、ガソリンより1.2倍の熱を生産するメリットがある。つまり、安いコストでエネルギー・熱を生産する基盤ができるのだ。まして、タバン・トルゴイにおけるはメタンガスの質がよく、世界基準の84.5%より高く、84.5%~92.5%と確定されている。事前調査では、タバン・トルゴイ炭鉱のメタンガスの埋蔵量は4000万トン予測されている。この埋蔵量はウランバートル市のエネルギーを40年間賄える量だ。
上記から、メタンガスはUB市の大気汚染対策に大きな役割を果たすと期待されている。
メタンガスはモンゴルで次の用途で使用できる。UB市ゲル団地の暖房供給、公共交通機関のガスモーター化、火力発電所でのエネルギー生産、暖房などに使用できる。
出所: http://tavantolgoi.mn/