スタンフォード大学とバークレー大学の研究者等による面白い研究発表がなされた。研究の内容は2100年時点における地球気候変動の世界経済活動への影響についてである。
同研究では、地球温暖化がどの国に恩恵をもたらし、どの国に悪影響をもたらすかという点に焦点が当てられている。地球北半球に位置する寒冷地域の国々がベネフィットを受け、その他の国々は悪影響を受けるという結果になっている。その一部を例に上げると、快影響を受けるだろう国々は北欧諸国で、悪影響にさらされるのが中東諸国である。うち、地球温暖化の恩恵を一番受ける国としてモンゴルが取り上げられており、その恩恵はなんと+1413%となっている。
モンゴル +1413%
フィンランド +516%
アイスランド +513%
ロシア +419%
エストニア +259%
サウジ・アラビア -96%
クウェート -96%
オマン -94%
アラブ首長国連邦-94%
イラク -93%
カナダ (+247%)
アメリカへの影響は-36%となっており、悪影響はさらにアフリカ大陸全体、南米諸国、インド、中国などに及ぶということである。地球温暖化は、アメリカ南部地域の不動産価値を減少させる他、世界全体の生産性を下げる原因になるという結果である。
リソース: http://news.berkeley.edu/2015/10/21/study-finds-climate-change-will-reshape-global-economy/