今日、ロシア外相セルゲイ・ラブロブ氏がモンゴルの首都ウランバートル市に到着した。今回のロシア外相の訪問は、プレブスレン外相の招待の下行われている。訪問の際は、ロシア外相はプレブスレン外相と会談し、その後エルベグドルジ大統領やサイハンビレグ首相と面談する予定となっている。
ラブロブ氏の訪問では、両国戦略的パートナシップ開発中期計画への署名が予定されており、両国の経済・貿易関係問題や地域・国際問題についての詳しい話し合いが行われる。
近年の両国関係に関する主なトピックスを下記にまとめた。
モンゴルとロシアは長い間強い経済・貿易関係を有してきた。しかし、2015年の両国間の貿易額は為替相場の変動や原料価格の下落などが起因し23%も減少している。2012年までは両国間の貿易総額は増加の一途を辿っていた。
両国間で長い年月論争の対象となっていた「大負債」問題は2016年明けてから決着がつく形となった。具体的には、2016年1月に、ロシア議会で「ロシア・モンゴル間の金融関係調整に関する法律案」が可決され、モンゴルのロシアに対する債務額の97%である1億7,420万ドルが無効にされるという決議が出された。残りの3%に当たる380万ドルの債務の支払い(履行)が2月に義務づけられ、モンゴル政府は2月にその支払いをロシア側に完全に済ましている。
2年前からモンゴル・ロシア間でビザ免除プログラムが施行されている。具体的には、2014年9月にビザ免除に関する協定が両国間で締結され、両国市民は30日間以内の渡航の場合はビザ免除対象となっている。同協定は2014年11月から施行された。ビザ免除により、両国間を行き来する人の数が増え、国境貿易が急増している。
情報元: モンゴル外務省広報室
Written by: Nasa
Monbiz.【モンビズ】- モンゴルビジネス情報発信サイト