モンゴル初となる大統領選挙決選投票が今日7日に行われた。
資源価格の下落などにより低迷している経済をどう立て直すかが問われる中、財政のたて直しなどが選挙の争点となりました。
モンゴル政府が進行中の財政緊縮策の支持や外国投資の支援などをを訴える与党候補・人民党のエンフボルド氏と輸出促進や資源開発に対する政府関与の強化などによる経済成長を訴える野党候補・民主党のバトトルガ氏の間で激しい争いが繰り広けられた。
1回目の投票の得票率がバトトルガ氏38.1%、エンフボルド氏30.3%だったが、決選投票の結果では、バトトルガ氏が50.59%、エンフボルド氏が41.16%の得票率となり、バトトルガ氏がリードする形となった。
モンゴル5番目の大統領の座を勝ち取ったバトトルガ氏は、国会議員/経歴3回/、食糧農業大臣、建設・都市開発大臣を務めるなどし豊富な政治経歴を持つほか、大手民間企業の経営者、モンゴル柔道連盟の会長など、様々な顔をもついわゆる”異端児”だ。
しかし、裏では出所不明の多額の資金をオフアショア口座に保有している、大型鉄道建設プロジェクトの資金を横領したなどで懸念されている人物でもある。
同氏を勝利に導いたのは、モンゴルの柔道の発展に大きく貢献した実績やモンゴル格闘技界で一緒に君臨してきた元横綱朝青龍の積極的な選挙活動などに若者があおられて多く投票したことと、見受けられる。
第5番目大統領の就任式は7月10日に正式に行われる予定。新しい大統領が選挙戦で訴えた事項を着実に実践し、経済成長を特定の期間で実現できるか、あとは待つのみだ。
情報元: モンゴル選挙委員会
Written by: Nasa
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