東北アジア第11回観光フォーラムが8月 19日~21日に開催された。このフォーラムには日本から40名、中国から20名、韓国から50名、ロシアから10名が参加した。フォーラムの主なテーマは、MICE観光のUB市における開発である。フォーラムの主催者は、モンゴル環境・緑開発・観光省、 首都知事官房、首都観光局、モンゴル商工会議所、モンゴル観光連盟などである。
MICEとは、企業等の会議/Meeting/、企業等の行う報奨・研修旅行/Incentive Travel/、国際機関・団体、学会等が行う国際会議/Convention/、展示会・見本市、イベント/Exhibition/Event/の頭文字をとった省略語であり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称である。MICEの目的は、観光振興のみではなく、人の集積や交流から派生する付加価値の創造であり、MICEの振興により、ビジネス・イノベーションの機会の創造、地域への経済効果、国や都市の競争力向上が図れる。
ビジネス観光は一年中可能であるため、観光シーズンが短いモンゴルの観光業界、その他関連業界・サービス業を短い観光シーズンの影響を受けないようにする一番の方法でもある。そのため、今実施中の「フレンドリー・ウランバートル」企画では、モンゴルの首都ウランバートルを地域ビジネス観光の一センターにすることが目標として掲げられている。
ウランバートル市では、MICE観光開発の環境や条件が十分備わっていると言える。UB市と世界20強の都市との間でチャーター便が運航しているほか、アジアとヨーロッパを結ぶ国際鉄道が通っている、近年高級ホテルやその他高級飲食店などが数多く出来ている。また、毎年11月~5月までの期間中UB市の4、5星ホテルの宿泊料金を5割安くし、国際会議などを開催するといったイニシアチブが実際に実施されている。これにより、夏季観光シーズンラッシュ時の交通の負担軽減や宿泊施設不足の解決を図れる他、モンゴルの短い観光シーズンを長くすることができる。
フォーラムと同時に、「東北アジアエコ・ツーリズム開発」というテーマの討論会が国際若手研究者の間で開催された。
出所: モンゴル商工会議所HP